2021年
10月
24日
|
14:00
Europe/Amsterdam

ツァイトヴェルク・ハニーゴールド “ルーメン”

独創性のアンサンブル

ツァイトヴェルク・ハニーゴールド “ルーメン” ― このモデル名を構成する三つの単語はそれぞれに、A.ランゲ&ゾーネが高級腕時計を作るために歩んできた非凡な道を表しています。ツァイトヴェルク ファミリーは、初代モデルが発表された2009年以来、革命的な技術とデザインで独特の存在感を示しています。この度登場する新バリエーションには、A.ランゲ&ゾーネのタイムピースのために特別に開発され、ランゲが専用使用権を有する素材ハニーゴールドを使用しています。そして、"ルーメン"が表すのはルーメン シリーズのために開発された半透明ダイヤルです。これにより、夜光性の瞬転数字式時刻表示を暗がりでも完璧に読み取ることができます。この200本限定モデルは、これらのユニークな特色の組み合わせにより独創性を3倍楽しめる時計です。それだけではなく、新たに開発した自社製キャリバーでは、ツァイトヴェルク・デイトと同じように、パワーリザーブが2倍の72時間に増えました。

A.ランゲ&ゾーネの開発技師たちは、常識を問い直すことを決して厭わず機械式時計を改良し続けてきました。このまさにランゲらしい取り組み方によって得られた最新の成果が、ツァイトヴェルク・ハニーゴールド “ルーメン”です。

ツァイトヴェルク 革命的な技術・デザインコンセプト

3枚の数字ディスクで構成される瞬転数字式表示メカニズムによって時刻をデジタル表示するツァイトヴェルクは、2009年にデビューして以来、現代の最も先進的な機械式腕時計に数えられています。常に間違いなく読み取れる時刻表示を実現するために、A.ランゲ&ゾーネの開発技師たちは機械式という点以外のあらゆる項目を吟味し直しました。瞬転数字メカニズムは、ムーブメントの直径にほぼ匹敵するほど大きな時リングと、分を表す十の位と一の位の2枚の分ディスクで構成されています。すべて同じ大きさの数字は歯切れ良く回転し、左から右へ時刻を読み取ることができます。

ディスクを回転させるために必要な動力を供給するのは、2個の香箱です。時刻が進む時には、特許技術の動力制御メカニズムがディスクを正確に回転させます。このメカニズムはそれだけでなく、パワーリザーブ持続期間を通じてテンプに常に一定の動力を供給する役割も果たしています。全面的に改良されたツァイトヴェルクのキャリバーL043.9は、前身モデルの2倍に相当する72時間のパワーリザーブを蓄えます。また、容易に時刻合わせができるように、4時位置に時表示を単独で進めるボタンを新しく設けました。このボタンを押して手を離した時に、時リングを回転させる力が発生します。この仕組みには、ボタンを押す力の強弱にかかわらず、リングを常に均等な力で回転させるという利点があります。

このような画期的な技術コンセプトと同様に、デザインコンセプトも革新的です。最も特徴的なデザインエレメントの一つは、ダイヤル上でしなやかな弧を描くタイムブリッジです。タイムブリッジはムーブメントの一部であると同時に、すべての時刻表示を一つにまとめるフレームとしての機能を果たします。ツァイトヴェルク・ハニーゴールド “ルーメン”のタイムブリッジは、ブラックロディウム仕上げの洋銀製で、ダークカラーのサファイアクリスタルダイヤルにしっくりと溶け込んでいます。

キャリバーL043.9 ― 機械式マスターピースの第二世代

 

ツァイトヴェルク・ハニーゴールド “ルーメン”の新しい自社製キャリバーL043.9には、かすかに音を立てて分表示を瞬時に進め、正時には3枚の数字ディスクを一斉に回転させるという独創的な機構が組み込まれています。この第二世代のキャリバーでも、特許技術の動力制御メカニズムが複雑な時刻切替えプロセスを制御しますが、それと同時に二つの重要な働きを担っています。時刻表示を瞬時に切り替える大きな動力を生成する一方で、パワーリザーブが持続する間、一定の動力でテンプを振動させるのです。これによってテンプの振り角が一定に維持され、ひいては歩度の安定につながります。

ツァイトヴェルク・デイトで初めて採用された時表示調整用ボタンを組み込むことは、製作がより複雑になることを意味し、部品の数も462個に増えることになります。時刻表示の切替えプロセスと切り離して時表示を調整できるようにするために、ボタンを押すたびにクラッチが時リングを瞬転数字メカニズムから切り離します。分表示を進めたり戻したりするには、2時位置にあるリューズを操作します。

フリースプラング式ヒゲゼンマイを備えた偏心錘付きテンプは、1時間に18,000振動します(2.5ヘルツ)。ツァイトヴェルク・ハニーゴールド “ルーメン”にはそれ以外にも、ランゲならではの品質の証がふんだんに見られます。例えば、サファイアクリスタルのシースルーバックからは、二度組方式で組み立てられたムーブメントの部品に手作業で施された丹念な仕上げ装飾の数々を堪能することができます。テンプ受けとガンギ車の受けの手彫りの装飾模様、巻上げ輪列のサンバースト仕上げ、線彫りで飾った動力制御メカニズム受けを固定する2個のビス留め式ゴールドシャトンはその一例です。

発光する数字

ダイヤルに施した透光性コーティングにより、表示窓に出ていない数字の蓄光顔料に紫外線が蓄えられ、暗がりで数字が光ります。こうして、時刻が進んだ直後でもデジタル式時刻表示を読み取ることができるのです。昼間にはシルエットしか見えない数字ディスクが、夜になると時計に光をもたらします。

A.ランゲ&ゾーネは、鮮烈な印象を醸し出すデザインを創出するために最新の科学技術を取り入れたモデルに“ルーメン”という称号を授けています。2010年のツァイトヴェルク “ルミナス”を皮切りに、2013年にグランド・ランゲ1、2016年にグランド・ランゲ1・ムーンフェイズ、そして2018年にはダトグラフ・アップ/ダウンの“ルーメン”エディションが発表されています。

ハニーゴールド 温かみのあるゴールドカラー

製作数200本限定のツァイトヴェルク・ハニーゴールド “ルーメン”は、11年前に始まった伝統を受け継ぐと同時に、それを打ち破るモデルです。ランゲが専用使用権を有するハニーゴールドを“ルーメン”モデルとしては初めて、その直径41.9ミリのケースに採用しているからです。この18Kゴールド合金の特徴は、特殊な配合と熱処理によって得られる高硬度と、独特の温かみのある光沢です。パワーリザーブ表示とスモールセコンドの針およびランゲ特製ピンバックルの素材にも、ハニーゴールドを使用しています。そのカラーが、ダークトーンのダイヤルとダークブラウンのレザーベルトに美しく映えています。

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