2017年
1月
16日
|
08:00
Europe/Amsterdam

1815アニュアルカレンダー

日常的な機能性と特別感が共存する時計

日付針、曜日針、月針およびムーンフェイズ表示を備える手巻き式時計の1815アニュアルカレンダーは、便利なカレンダー機構に古典的な懐中時計の趣を組み合わせたモデルです。

1815アニュアルカレンダーは、A.ランゲ&ゾーネのアニュアルカレンダー搭載モデルとしては第2作目です。2010年に発表したサクソニア・アニュアルカレンダーが自動巻き式ムーブメントとアウトサイズデイトを搭載しているのに対し、この新作は、1815シリーズを特徴付ける昔ながらの構造とデザインコンセプトに倣い、手巻き式ムーブメントと日付針を備えています。それと同時に、手巻き式機構には、創業者フェルディナント・アドルフ・ランゲ(F.A.ランゲ)への敬意が慎ましやかに表れています。F. A.ランゲが残したさまざまな功績のひとつに、量産可能なリューズ巻き機構の開発があります。それまで主流であったカギ巻き機構に取って代わり、1866年にはアメリカ合衆国で「時計のゼンマイ巻上げと調整に便利な機構」として特許を取得しました。

シルバーコーティングを施した古典的な懐中時計を思わせるダイヤルに、ブルースチールの時針、ブラックの算用数字、そしてダイヤルをぐるりと巡る線路をイメージしたレイルウェイモチーフの分目盛りが鮮やかに浮かび上がります。6時位置にあるスモールセコンドの一部となっているムーンフェイズ表示は、誤差が1日分に累積するまでに122.6年かかるという高精度です。ダイヤル水平方向の中心軸上に配置された二つのサブダイヤルには、カレンダーをはっきりと読み取れるようにゴールド製針を取り付けました。左サブダイヤルは日付と曜日を、右サブダイヤルは月を表示します。3月から1月まで、日数の異なる各月の日付を正しく知らせます。ただし、2月は日数30日の月と同じように表示されるため、月替わりに調整プッシャーで日付を3月1日に合わせる必要があります。2時位置のボタンを押すと、カレンダー表示をすべて一斉に進めることができます。このボタンは、例えば時計を長期間使用していなかった場合に便利です。そして、曜日、月およびムーンフェイズを個別に修正するための埋込み式調整プッシャーが三つあります。さらに、日付修正専用の埋込み式調整プッシャーも取り付けました。これはA.ランゲ&ゾーネ初の試みでもあります。

ムーブメントの厚みを極力抑えるため、カレンダーモジュールの高さをわずか1.4ミリにとどめました。新開発の手巻きキャリバーL051.3は、コンパクトな構造にもかかわらず、最大72時間のパワーリザーブを誇ります。サファイアクリスタルのシースルーバック越しに、そのディテールを見ることができます。洋銀製の4分の3プレートに組み込まれ、サンバースト模様が美しい角穴車と丸穴車が、手巻き式ムーブメントであることを物語ります。ビス留め式ゴールドシャトン、チラネジテンプ、スワンネック形バネ、そしてハンドエングレービング入りテンプ受けには時代を超えて脈々と受け継がれるA.ランゲ&ゾーネの伝統技法を駆使した装飾模様が施され、ムーブメントの美を完結させています。

ダウンロード