2017年
1月
16日
|
08:00
Europe/Amsterdam

ランゲ 1・ムーンフェイズ

青空に夜空に冴える月

A.ランゲ&ゾーネの代名詞となったランゲ 1 シリーズに、天体のロマンが感じられる人気の複雑機構を搭載したランゲ 1・ムーンフェイズが仲間入りしたのは2002年のことです。2015年にムーブメントを刷新したランゲ1につづき、ランゲ 1・ムーンフェイズも新キャリバーを備えて登場します。月の満ち欠けの表現方法にも工夫を凝らしました。空に昼夜の変化を付けるというアイデアを採用し、デイ・ナイト表示と一体化したムーンフェイズが生まれました。

無人月探査機が初めて月面に着陸したのは50年以上も前のことですが、月の一部は今もなお神秘のベールに包まれています。例えば、月がどのようにして誕生したのか、2016年の時点ではまだ科学的に解明されていません。だからこそ私たちは、宇宙の中で地球に最も近い天体である月への興味が尽きることなく、ムーンフェイズ表示という複雑機構に魅了されるのでしょう。月の満ち欠けが一巡する期間を朔望月といい、平均朔望月は29日12時間44分3秒です。ランゲ 1・ムーンフェイズは、この周期の誤差が1日分に累積するのに122.6年もかかるほどの高精度で、月の満ち欠けを表示します。

昼夜の実際の空を表現するという新しいコンセプトに基づき、ムーンフェイズ表示の構造に工夫を凝らしました。まず、天空ディスクとムーンディスクをそれぞれ独立させます。ゴールド無垢の月がその軌道上を動いていきます。その下で、同じくゴールド無垢製の天空ディスクが24時間かけてちょうど1周します。天空ディスクの表面は、光波のオーバーラップによる干渉効果によって、1日の時間帯に応じてさまざまな色調のブルーに変化します。日中は星のない青空が広がり、夜になるとダークブルーの夜空にレーザー光で刻まれた星々がきらめきます。こうして月は常に、その時刻に対応する空を背景に軌道を描きます。また、時計の時刻調整をする際には、天空ディスクが日中または夜間を指定するデイ・ナイト表示として機能します。

A.ランゲ&ゾーネが開発したムーンフェイズ表示付きムーブメントとしては20個目となるキャリバーは、2年前に発表されたランゲ 1のムーブメントをベースとし、その性能を受け継いでいます。例えば、完全巻上げ状態で72時間のパワーリザーブを可能にするツインバレル、そして瞬転式アウトサイズデイト表示を備えています。ランゲ 1・ムーンフェイズでも、偏心錘付きテンプとランゲ製フリースプラング式ヒゲゼンマイからなる脱進機が歩度を維持します。ハンドエングレービング入りテンプ受けの中では、テンプが毎時21,600回の速度で振動します。

ムーンフェイズ表示を構成する部品数は70個にもおよびます。これらの部品を自社製キャリバーL121.3に巧みに組み込み、ランゲ1のキャリバーL121.1と同一のサイズに仕上げました。シルバー無垢製のダイヤルには、オフセンターの夜光性の時分およびパワーリザーブ表示に加えてアウトサイズデイト、デイ・ナイト表示兼用ムーンフェイズ表示がバランスよく配置され、凛とした印象を醸し出しています。新作ランゲ 1・ムーンフェイズには3通りのケースとダイヤルの組み合わせがあり、ホワイトゴールド/ブラック、ピンクゴールド/シルバー、プラチナ/ロディウムから選択できます。

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