2017年
1月
16日
|
08:00
Europe/Amsterdam

ツァイトヴェルク・デシマルストライク

10分ごとに軽やかなチャイムを鳴らすソヌリ機構

ツァイトヴェルク・デシマルストライクは、時を音でも知らせます。それも、10分ごとにハンマー打ち機構が作動するという、斬新なソヌリです。ケース素材としてA.ランゲ&ゾーネのみに存在する合金ハニーゴールドを採用し、製作数100本限定で展開します。

A.ランゲ&ゾーネが瞬転式数字ディスクで時と分を表示する「ツァイトヴェルク」を発表して、機械式時計に新風を吹き込んだのは2009年のことでした。今もなお他の追随を許さない型破りな発想で独自の地位を築いているツァイトヴェルク・シリーズに今、音で時刻を知らせる三つ目のモデル「ツァイトヴェルク・デシマルストライク」が仲間入りします。

ツァイトヴェルクのキャリバーは、構造の面から見て、ハンマー打ち機構を組み込むための理想的な条件が整っています。なぜなら、機械式の瞬転数字式時刻表示を進めるには、非常に大きな動力が必要になるからです。ツァイトヴェルク・ミニッツリピーターとツァイトヴェルク・ストライキングタイムもそうであるように、大きなエネルギーを自動ハンマー打ち機構にも利用するのです。新モデルでは、二つのゴングが異なる音色で正時と正10分を奏でます。ダイヤル側からは磨き上げられて美しい光沢を放つスチール製の2丁のハンマーが見えます。このハンマーには、ハンマー受けと同じく、トランブラージュ装飾が施されています。左のハンマーは、正時ごとに1回だけ低音を打ち鳴らします。右ハンマーは10分ごとに、つまり正10分になるたびに高音を1回響かせます。

ツァイトヴェルク・デシマルストライクは、視認性に優れた大きな瞬転数字式時刻表示を搭載しています。一の位表示用ディスクは、1分ごとに瞬く間に進みます。その動力を供給するのは、香箱とテンプの間に組み込まれた特許技術の動力制御メカニズム(ルモントワール)です。このメカニズムはそれ以外にも、テンプにパワーリザーブ持続期間を通じて、常に一定の力を供給する役割も果たしています。十の位表示用ディスクが進むのと同時に高音が鳴り響きます。ただし、3枚の数字ディスクが一斉に進む瞬間には低音で正時を知らせます。このハンマー打ち機構を作動させたくない時は4時位置のボタンを押すと、ハンマーがゴングから離れて固定されます。時刻を調整するためにリューズを引き出した時にも、同様の状態になります。

先進性が反映されているのは機構だけではありません。ケース素材もまた、革新的なアイデアで開発されたものです。100本限定製作のツァイトヴェルク・デシマルストライクのケース直径は44.2ミリで、A.ランゲ&ゾーネのみに存在する合金ハニーゴールドが使用されています。微細な部品にまで仕上げ装飾を施した手巻きキャリバーL043.7は、最大36時間のパワーリザーブを蓄えます。素材の表面をそのまま生かした洋銀にグラスヒュッテストライプ模様を入れた4分の3プレート、ハンドエングレービング入りテンプ受けおよびフリースプラング式の自社製ヒゲゼンマイを付けた偏心錘付きテンプも、A.ランゲ&ゾーネならではの高品質の証しです。

ダウンロード