2022年
10月
24日
|
13:50
Europe/Amsterdam

ツァイトヴェルクのニューフェイス

機械式デジタル時計の第2世代

A.ランゲ&ゾーネのツァイトヴェルクは、幾多の賞に輝いた機械式デジタル時計です。この度、そのツァイトヴェルクに、プラチナモデルとピンクゴールドモデルが加わります。ツァイトヴェルクのこれまでのムーブメントをさらに進化させたキャリバーL043.6は、従来のパワーリザーブの2倍にあたる72時間もの動力を蓄えるため、時計をより快適に使用できます。ツァイトヴェルクの画期的なデザインも微妙に変更され、時計の表情がより豊かになりました。1分ごとに大きな数字が瞬時に進む様は、神業とも言えるでしょう。その力強く正確な動きを制御するのは、七つの特許技術です。

A.ランゲ&ゾーネが初代ツァイトヴェルクを発表したのは2009年のことでした。動力制御メカニズムによって一定の時間間隔で時と分を示す大きな数字を瞬時に切り替えるという前代未聞のコンセプトは、時計界全体を驚かせました。この明快かつ型破りな時刻表示方法は、今日でも他に類を見ないものです。そこには、技術の可能性を常に新しく定義し直そうという私たちの意欲が明確に表れています。ブランドを復活させたウォルター・ランゲは常に、「決して立ち止まらない」ようにと私たちを鼓舞していました。A.ランゲ&ゾーネの時計師たちは、彼の信条に従って、ありとあらゆる既存の事物を問い直し、革新的なアプローチで高級時計の開発に打ち込んでいます。

伝統に発想を得て ― リズムは5分間隔から1分間隔へ

この革新的なアプローチは、A.ランゲ&ゾーネの伝統と切っても切れない関係にあります。それというのも、ツァイトヴェルクは、ドレスデンのゼンパー歌劇場にある有名な五分時計に着想を得て生まれ時計だからです。五分時計の製作を依頼されたのは、王家召し抱えの時計師ヨハン・クリスチャン・フリートリッヒ・グートケスでした。ザクセン王は、劇場の最後列からでも時刻をはっきりと読み取れる時計を所望しましたが、それはグートケスにとってゼロから時計を開発することを意味する難題でした。彼は、当時主流だった時針と分針で時刻を示す大型時計とはまったく異なり、時刻を5分刻みでデジタル表示するという画期的なアイデアを具体化することにします。そして1841年、グートケスは弟子のフェルディナント・アドルフ・ランゲとともに五分時計を完成させたのです。この時計を生み出した非凡なアイデアをもとにして開発されたのが、ツァイトヴェルクです。ただし、時刻表示は5倍の頻度で、つまり1分ごとに進む機構に生まれ変わりました。

時と分を一目で

ツァイトヴェルクに搭載されている3枚の瞬転数字ディスクを作動する機構は特許技術で、時刻表示を見応えのあるものにしています。優美な曲線を描くタイムブリッジ上に、時と分を表示する縦2.9ミリ、幅2.3ミリの大きな数字が左から右に自然に読み取れるように配列されており、最善の視認性を提供します。この独創的なデザインと技術的にも難易度の高い時刻表示はさらに、ダイヤルに躍動感を与え、生き生きとした表情を創り出します。その下に収められた瞬転数字メカニズムが、1枚の時ディスクおよび十の位と一の位の2枚の分ディスクを瞬時に進めます。正時には、3枚の数字ディスクが一斉に、瞬時に一単位進みます。その正確な数字の舞は、圧巻です。

機械式デジタル表示 ― 現代にふさわしい複雑機構

明快かつ革新的な時刻表示を実現するために、ランゲの設計技師たちは、高級時計製作における従来の原則とルールを徹底的に吟味し直しました。それは、機構を腕時計という小さな空間に収めねばならないうえに、2枚あるいは3枚の数字ディスクを同時に切り替えるのに十分な力を生成するという、非常に大きな難題を克服せねばならなかったからです。その難しさを物語る数字をいくつか紹介しましょう。時リングの直径は30.0ミリで、ムーブメント外周に届こうかという大きさです。そして、2枚の分ディスクの直径は一の位用が19.0ミリ、十の位用が12.7ミリです。この2枚の分ディスクは上下に重ねて取り付けられていますが、その間にはわずか0.2ミリの隙間しかありません。この間隔を寸分違わず調整するため、時計師は全神経を集中させます。

商品開発ディレクターのアントニー・デ・ハスは、「瞬転数字メカニズムのディスクを正確に1分ごとに進めるため、ムーブメントは普通の時刻表示よりもはるかに大きな力を必要とします。これらの数字ディスクは、時計製作技術として難易度が高いだけではありません。一気に加速してすぐに静止しなければならないので、均一の力で回転する時針と分針よりもはるかに大きな力を必要とします。必要な動力が最大になるのは、3枚の数字ディスクが一斉に進む正時です」と語ります。

それに加えて、常にきっちり60秒ごとにディスクを回転させなければなりません。この難しい役割を担うのは、特許技術の動力制御メカニズムです。このメカニズムは実に多才で、ディスクを回転させる以外にも、均一な力でムーブメントを駆動し歩度を安定させる役目も果たします。

マスターピースの第2世代 ― キャリバーL043.6

上述の課題は、すでに第1世代のツァイトヴェルクに搭載されるムーブメントで巧みに解決済みです。そのムーブメントを進化させたキャリバーL043.6を搭載する新世代のツァイトヴェルクは、さらに一歩先に進みます。

特許を取得した2つの主ゼンマイを備えるツインバレルにより、パワーリザーブが従来の36時間から72時間に倍増しました。数字を変えて言うならば、このツァイトヴェルクを完全に巻き上げると、時刻表示を4,320回切り替えるだけのエネルギーが蓄積されるということです。具体的には、数字ディスクを3枚同時に72回、2枚同時に360回、そして1枚だけ3,888回進めるのに必要な動力が蓄えられることになります。また、前モデルよりも、より簡単に時を合わせることができるようになりました。4時位置にあるボタンを押せば、分表示とは別に時表示だけ進めることができるのです。これは、例えば時間帯の異なる地域に旅行したときなどに非常に便利な機能です。このボタンは、押し込んだ時には何も起こらず、押し込んで指を離すと表示が進むという、通常とは逆の原理で作用します。

時表示調整ボタンが初めて採用されたのはツァイトヴェルク・デイトでしたが、このボタンをツァイトヴェルクに組み込むと、製作はより複雑になります。それは、時刻表示の切替えプロセスと切り離して時表示を調整できるようにするために、ボタンを押すたびに時リングを瞬転数字メカニズムから切り離す特許技術の垂直クラッチが必要になるからです。分表示を進めたり戻したりするには、従来どおり2時位置にあるリューズを操作します。

第2世代のツァイトヴェルクも、自社製ヒゲゼンマイと特許技術の速度調整機能を組み込んだ調速機を備えています。振動数は、2.5ヘルツに相当する18,000振動/時です。A.ランゲ&ゾーネのキャリバーのどれもがそうであるように、451個の部品からなるこのムーブメントも、ランゲ最高品質基準に準拠して手作業で仕上げられています。サファイアクリスタルのシースルーバックからは、テンプ受けとガンギ車の受けの手彫りの装飾模様、巻上げ輪列のサンバースト仕上げ、59個のルビー、線彫りで飾った繊細な動力制御メカニズム受けを固定する2個のビス留め式ゴールドシャトンを見ることができ、時計を愛する人々の目を楽しませてくれることでしょう。

デザインも紛れもなくツァイトヴェルク

時計愛好家の方々はしばしば、時計のダイヤルは時計の顔であると言います。ダイヤルには、デザイナーの繊細な美的感覚だけでなく、ムーブメントの設計技師の能力をも見て取ることができます。まさにツァイトヴェルクはその典型です。その革新的なコンセプトは、進歩的なデザインにも反映されています。

それが最もよく表れているエレメントは、洋銀製のタイムブリッジです。洋銀は、A.ランゲ&ゾーネでは伝統的に受けやブリッジの素材として用いられています。そのため、使われている素材が洋銀であればそれがムーブメントの一部であることが分かります。新しいツァイトヴェルクでは、このタイムブリッジを微妙に変化させ、6時位置に配置されているサブダイヤルのスモールセコンドに空間的なゆとりを持たせました。その反対側にあるパワーリザーブ表示の目盛りは、タイムブリッジの湾曲部上方に自然に収まっています。赤色の目盛りは、パワーリザーブ残量が12時間を切ったことを示すもので、ゼンマイの張力がなくなってきたことをより明確に知らせるための工夫です。

分表示の左側に、一の位用ディスクと十の位用ディスクの軸受となっているサファイアが見えますが、これもダイヤルとムーブメントとのつながりを感じさせる粋なディテールです。ほとんどの場合、受け石にはルビーが使われますが、ランゲの時計師たちは見た目の美しさを考えて、ここに無色透明のジュエルを使用しています。

気品あふれる二つのカラーバリエーション

新しいツァイトヴェルクのケースは直径41.9ミリ、高さ12.2ミリで、二つのカラーバリエーションがあります。ピンクゴールドモデルは、ブラックダイヤルと素材の特性を生かした洋銀製タイムブリッジの組み合わせです。そして、プラチナモデルのダイヤルはロディウム仕上げのシルバー無垢製で、タイムブリッジにブラックロディウム加工を施しています。それぞれ、ダイヤルにぴったりの色合いの針を取り付け、調和のとれたデザインにまとめました。ピンクゴールドモデルにはブラックのアリゲーターベルトを、プラチナモデルにはダークブラウンのアリゲーターベルトを組み合わせています。

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A.ランゲ&ゾーネについて
ドレスデン出身の時計師フェルディナント・アドルフ・ランゲは、1845年に時計工房を設立し、ザクセン高級時計産業の礎を築きました。彼が製作した価値の高い懐中時計の数々は、今でも世界中のコレクターたちの垂涎の的となっています。第二次世界大戦後、A.ランゲ&ゾーネは東ドイツ政府により国有化され事実上消滅、一時はその名が人々の記憶から消え去ってしまうかと思われました。しかし1990年、フェルディナント・アドルフ・ランゲの曾孫ウォルター・ランゲがブランドを復活させます。現在では、ゴールドまたはプラチナのケースを使った腕時計を中心に、毎年数千本のみ製作しています。A.ランゲ&ゾーネの時計には必ず、自主開発され、手作業で入念な装飾と組み立てを行ったムーブメントが搭載されています。1990年以降に開発された自社製キャリバーは70個を数え、A.ランゲ&ゾーネは世界でも最高峰の地位を確立しました。その代表作には、一般モデルとして初めてアウトサイズデイトを搭載しブランドを象徴するモデルとなったランゲ1や、瞬転数字式時刻表示を搭載したツァイトヴェルクがあります。まれに見る複雑機構を搭載するツァイトヴェルク・ミニッツリピーター、トリプルスプリット、そして2013年に発表された6本限定のブランド史上最も複雑なモデル、グランド・コンプリケーションは、受け継がれてきた時計作りの技をさらに高めようとするA.ランゲ&ゾーネの真摯な姿勢を体現した時計です。2019年には軽快さとエレガンスが共存するオデュッセウスを発表し、A.ランゲ&ゾーネの歴史に新しい章を開きました。

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A.ランゲ&ゾーネ マーケティング

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